人間が生きていくためには、「糖質」「脂質」「タンパク質」という三大栄養素のほかに、ビタミンとミネラルという微量栄養素が必要です。
三大栄養素はエネルギー源となりますが、ビタミンとミネラルは潤滑油のような働きをします。
ビタミンの多くは体の中では作ることができないので、食べ物などから摂取する必要があります。
このうち水溶性ビタミンは、保存の仕方や調理によって壊れやすいので、不足しがちになります。
主な水溶性ビタミン
ビタミンB1(チアミン)
糖質からエネルギーを作るためのサポートや、神経の機能を正常に保つために役立ちます。
不足すると疲労や肩こりなどの原因になると考えられます。
ビタミンB2(リボフラビン)
脂質の代謝や、過酸化脂質の分解に役立ちます。皮膚や毛の成長を促進します。
不足すると、肌荒れや口内炎などを起こしやすくなります。
ナイアシン(ニコチン酸・ニコチンアミド)
皮膚の機能を保ちます。三大栄養素の代謝に役立ちます。
不足すると、肌荒れを起こしやすくなります。
パントテン酸
三大栄養素の代謝に役立ちます。
ビタミンB6(ピリドキシン)
神経の機能を正常に保つことや、タンパク質の代謝に役立ちます。
不足すると肌荒れや口内炎を起こしやすくなります。
ビタミンB12(コバラミン)
赤血球の生成を助け、神経の機能を正常に保ちます。
不足すると貧血になりやすくなります。
ビタミンC(アスコルビン酸)
皮膚や血管などのコラーゲン生成に役立ちます。メラニン色素の生成を抑えます。
不足すると、日焼けによるシミ・そばかすや歯茎からの出血の原因になります。
また、タバコを吸うとビタミンCが破壊されることが知られています。
食生活の改善とサプリや注射の活用
体内のビタミンを不足させないためには、バランスの良い食事を摂ることがもっとも重要です。
食事が偏りがちだったり、量をたくさん食べられない場合には、サプリメントやビタミン注射で補うことができます。
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