副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)は、鼻腔から奥(顔面骨の内側、とくに頬や額や目の奥)に広がる副鼻腔という空間に炎症が起こる疾患です。
急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎に分けられます。
急性副鼻腔炎
細菌やウィルス感染が原因で比較的急激に鼻汁や鼻閉、鼻の痛みなどの症状が出現する場合。
慢性副鼻腔炎
数週間から数ヶ月以上症状が続く場合。
症状
急性副鼻腔炎
- 鼻汁(とくに黄色や緑色の鼻汁)
- 鼻閉
- 鼻、頬部、額や目の奥の痛み、重苦しい感じ
- においがわかりにくい
慢性副鼻腔炎
- 後鼻漏や痰
- 鼻汁
- 鼻閉
- 鼻茸が鼻から出てくる
- においがわかりにくい
治療
急性副鼻腔炎では、抗菌薬や鎮痛剤を用いる薬物療法を行います。
炎症が強く、眼窩内や視神経に波及するなどの合併症が起こった際には、緊急手術を行い排膿することがあります。
慢性副鼻腔炎でも、まずは薬物療法(マクロライド少量療法など)を数週間から数ヶ月かけて行います。
手術を行うことも
鼻茸があり鼻閉がひどい場合や、薬物療法の効果が乏しい場合には、手術(内視鏡下鼻副鼻腔手術)を行います。
手術のあとも、キズが落ち着いてきれいになるまで、鼻腔内の清掃や薬物治療のために1年間ほどの通院が必要になることが多いです。
再発の予防
副鼻腔炎は再発することがあります。
医師の指示通りに通院しながら、鼻洗浄(鼻うがい)など自宅でできるケアを継続することが再発予防に有効です。
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