【言語聴覚士からのお知らせ】
構音訓練(発音の練習)をご希望の方へ
<2024年12月>
構音訓練は、医師の診察と言語聴覚士による評価によって、発音の問題に焦点を絞って練習することが適切と判断された場合に開始します。
従って、症状によっては訓練の対象とならない場合があることをご承知おきください。
【ご留意いただきたいこと】
- 訓練枠の空き状況は流動的ですので、電話でのお問い合わせにはお答えできません。一度受診していただいた上で、構音検査の日程等を決めさせていただきます。
- 土曜日に構音訓練は行っておりません。
- 言語聴覚士は完全予約制なので、受診日当日に構音検査は実施できません。
- 就学後のお子さんは、学校のことばの教室にご紹介となります。
- すでに通所中の施設に言語聴覚士が在籍する場合は、まずそこでご相談ください。並行して訓練を受けることはご遠慮いただいております。
- 他施設からのご紹介で受診される場合は、紹介状をご持参ください。(紹介状の用紙は下記の知らせ「ご紹介いただく施設の方へ」よりダウンロードできます)
- 構音の評価・訓練は保険診療です。ただし評価報告書をご希望の場合は実費(税込み4,400円)をいただきます。
ご紹介いただく施設の方へ
(紹介状のダウンロード)
<2021年1月>
いつもご紹介ありがとうございます。
検査の重複実施、症状説明のご家族の負担を軽減するため、紹介状のテンプレートを作成しました。
ご紹介いただく際はぜひこちらにご記入いただき、保護者の方にお渡しください。どうぞよろしくお願いいたします。
●テンプレートはお好きな形式を選んでダウンロードしてください。
Excel形式のテンプレートはこちら
PDF形式のテンプレートはこちら
言語聴覚士(ST)とは
日本言語聴覚士協会のホームページには、「言語聴覚士はことばによるコミュニケーションに問題がある方に専門的なサービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。」と書かれています。
この"コミュニケーションの問題"は聴覚障害、ことばの発達の遅れ、脳卒中といった病気の後遺症、声や発音の問題等、様々な原因によって生じます。
そのため、言語聴覚士によるリハビリテーションの対象は新生児から高齢者まで多岐にわたります。
クリニックで対象とする発音の問題、ことばの発達の遅れ、聴覚障害について以下に詳しく説明します。
当クリニックの言語聴覚士(ST)はこちらにてご紹介しております。
発音の問題(構音障害)
魚を"ちゃかな"や"たかな"、積み木を"ちゅみち"と言ってしまう発音の誤りを構音障害と言います。
誤りが多い音はさ行、ざ行、つ、か行、が行です。
まずは検査で誤っている音を確認します
発音の誤りを直す訓練(構音訓練)を行う前には構音検査という発音の検査を実施し、どの音がどの様に誤っているかを評価します。
誤っている音を訓練していきましょう
聴覚障害や口蓋裂、ことばの遅れ等が無い場合、構音訓練は年中の夏休み~年長に進級した頃から開始するお子さんがほとんどです。
通常構音訓練は週1回30分の訓練をクリニックで行い、ご家庭で毎日5~10分の宿題に取り組んでいただくという方式で行います。
(※)現在、予約が混み合っており、約3~4ヵ月待ちとなっています。
ことばの発達の遅れ(言語発達遅滞)
ことばの理解ができていない、親が言うことは理解できるがことばを発しない、ことばを話してはいるが兄姉や周りのお友達に比べると拙い等、ことばの発達の遅れの程度は様々です。
まずは”聞こえ”の検査をします
ことばの発達の遅れを訴えて受診された場合、まずはことばの発達に影響を及ぼす、聞こえの問題が無いか検査をします。
その上で、現在のことばの発達の状態を評価し、必要に応じて知能検査も実施します。
お子さんに合わせたトレーニングを実施します
評価により、言語のトレーニングが必要となった場合は、お子さんの取り組むべき課題に合わせた教材を用意し指導を行います。
またご家庭で取り入れられるような、ことばかけや遊びを提案します。
お子さんの発達の状態により、言語だけに焦点を当てたトレーニングではなく、運動面や社会性等への指導も有効と考えられた場合、近隣の療育施設や小児科をご紹介することもあります。
(※)現在予約が混み合っており、約半年待ちとなっています。
聴覚障害(難聴)
おとなの場合
まずは検査を行います
以下の様な場合はまず聴力検査を行い、現在の聞こえの程度を確認することが必要です。
- 家族にテレビの音がうるさいと言われた
- 会話がよく聞き取れない
- 補聴器を試してみたい など
補聴器
聴力検査の結果、難聴があった場合は補聴器の試聴をすることができます。
補聴器は眼鏡やコンタクトとは異なり、ご自身の耳にちょうど合うように調整するのに時間がかかります。
初めて補聴器を使用される方は音が響く、こもる、雑音がうるさいといったことに驚かれることが多くあります。
定期受診をしていただき、補聴器の調整や聞こえの指導を行います
2~3ヵ月、定期的に受診していただき、補聴器の調整や装用指導、コミュニケーションストラテジー(ことばが聞き取れなかったときの適切な聞き返し方、聞き取りやすい環境の選び方等)の指導を丁寧に行います。
このような過程を経て補聴器を選択することで、日常生活で補聴器を有効活用できると考えます。
補聴器購入後もそれで終了ではなく、3~6ヵ月毎に受診していただき、聴力に変化はないか、補聴器はしっかり装用できているか、補聴器に不具合はないか等を確認します。
また、補聴器を装用されない方も聴力に変動は無いか確認するため定期的な受診をお勧めします。
お子さんの場合
近年では新生児聴覚スクリーニング検査の普及により、出生時に産院で聴力検査を受け、乳児期に難聴と診断されるお子さんが増えてきました。
しかし、スクリーニング検査の実施率は100%ではないため、もう少し大きくなってから"音への反応が鈍い"、"ことばが出ない"といったご家族の心配や、3歳(半)健診、就学前健診等で難聴が発見されるお子さんも少なくありません。
不安があればまず聴力検査を
「まだ小さいから聴力検査は難しいのではないか」「全然聞こえてないわけではないから…。」と思われるかもしれませんが、大人の検査とは異なるお子さん向けの聴力検査があります。
少しでもお子さんの聞こえに不安がある場合、1度聴力検査を受けてみることをお勧めします。
これからの発育や将来を考え指導していきます
難聴があった場合、多くのお子さんが補聴器や人工内耳の装用をした上で、適切な療育を受けていくことになります。
療育では手話を教えてもらえるところもあります。
難聴の程度やご家族の考えによっては、専門の療育が受けられる施設ではなく、地域の保育園や幼稚園、学校に入園・入学することもあります。
難聴は程度が軽度でも、中等度でも高度でもことばの発達、発音、友人関係、アイデンティティの確立等、さまざまな点で周囲のサポートが必要です。
そのため、補聴器や人工内耳を装用して終わり、というわけではありません。
聴力に変化はないか、補聴器や人工内耳に問題がなく適切に装用できているか、ことばの発達は順調か、集団での聴取環境は整っているか、聞こえにくさに対する周りの理解・配慮は十分かといったことを定期的に評価し、必要な指導を行います。
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